ついに広告分野までも手中にしようとしている。Appleが。
面白い時代になってきました。
既得権益に守られた体制が崩れていくというコトか。
iPhone OSに統合されたiAdをアプリ開発者は簡単な作業で、それぞれのアプリに組み込める。iAdからの売上は60%がアプリ開発者に分配される。
Jobs氏は「検索はデスクトップのケースであって、モバイルで検索は伸びていない」と断言した。
既存のモバイル広告の欠点としてもう1つ指摘したのは、消費者に対する訴求力の欠如だ。これはWeb広告全般にいえることで、インタラクティブだが、面白くなく、テレビ広告のように消費者の感情に響かない。だからテレビ離れが進む今日でも、テレビ広告に大きな広告予算が注ぎ込まれていると述べた。
平均的なiPhoneユーザーは、1日に30分強の時間をアプリに費やしているという。3分に1度広告を配信したとすると、iPhoneユーザーは1日に10回モバイル広告に接することになる。今年の夏にはiPhone/iPod touchは1億台に到達する見通しで、単純に計算すれば広告配信機会は1日に10億回に達する。「これは極めて大きなチャンスである」とJobs氏。
iAdでは、HTML5世代の技術を用いて写真や動画、ゲーム、Web情報を活用した広告を提供できる。広告主はアイディア次第で、表現力豊かなテレビ広告とインタラクティブなWeb広告の両方のメリットを兼ね備えた広告の提供が可能になるという。