彼らは延々と空の回廊を周回していました。6機。レンズがワイドだったので見た目よりさらに遠い感じになりました。ヘリの音は延々続き、それを見上げていると死者を弔おうとしている軍団のように見えました。「古事記」や「日本書紀」などによると、死者を生前と同様に扱って蘇生を願いつつ、死を確認する過程を兼ね、それとともに死者の霊魂を恐れ、慰める意味を持っていたという、「殯(もがり)の森」の話です。(これ知人の引用です)
空を回遊するヘリは某大臣の野辺送りを執拗に狙っていたのでしょう。
情けない気持ちで新幹線に乗り、さらに情けない時間をかの地で過ごしました。
木を見て森を見ない会話の連続に唖然としながら・・・。
帰り新幹線で今日の出来事を密かに想い、祈るような気持ちになり、つい酒をふたつ。
(こんなところがだめなんだと言いながら)
そして日本人がだめになっていくのは軽薄だからなんだ、と確信したのでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿