2010年2月24日水曜日

日本とアメリカ


トヨタの公聴会が開かれる。
ここまでの経緯はさておいて、アメリカでどんな姿勢が望ましいのか・・・
村上龍さんのJMM、ニュージャージー州在住の作家冷泉彰彦(れいぜい あきひこ)氏が興味深い事を書いていらっしゃいます。
曰く
劇場型になるから危険というのではなくドラマの主役を演じて欲しい
絶対に謝ってはならない
米国の自動車文化への敬意、謝意
電子化への否定論を排す、米国への半導体技術への謝意
回生ブレーキ、EVへの展望、共同安全基準策定委員会の提案
と続いてます。


また、
アメリカ人は人を待たせた時に
待っていて下さってありがとうございました。"Thank you for waiting."」と言います。
とにかく、日本では謝罪しなくてはならない場面で、逆に謝意を述べることが誠意になるのがアメリカ。
もっと言えば、やたらに謝るだけでは「謝罪を喜ぶような安っぽい人間だと相手を見下している」あるいは「ひたすら頭を下げていれば許されると思っている」と見られる。お辞儀などもっての外。


とにかく、この公聴会はオリンピックのフィギュアの演技と同じ。
観客とジャッジの双方を味方にできなくては、惨めにリンクを去るのみ。
当然だが、議会の用意した通訳は拒否し、自動車用語と政治経済に関する、そして文化ギャップに関する理解も深い完全なバイリンガルの通訳を使うべき。
と続けて書いていらっしゃいます。


僕は、回生ブレーキまで見据えたこの発言には耳を傾ける充分な説得力があると思っています。

この冷泉氏は
冒頭陳述として述べるスピーチ案を企画した
と書いていらっしゃいます。
本来は、日本の識者(政治家からも)からこんな企画が出ても良い話です。


実は日本という国の、大きな大きなプレゼンテーション。
「初期値鋭敏性」はここで大きく試されるはず。


3 件のコメント:

KOH さんのコメント...

東京カナリアさん。冷泉(ずっとレイセン、温泉じゃない、と読んでました)さんの提案、アメリカ在住の日本人の提案として納得いきました。
M.デイモン主演の食品メジャー告発映画「インフォーマント」思い出しました。恵比寿ガーデンシネマ?上映で、あまりヒットしませんでしたが、日本のA社の役員達が登場、煮え湯を飲まされたご本人達は、嫌な気持にさせられたようです。

Unknown さんのコメント...

日本のA社ってどこですか。

KOH さんのコメント...

我が国トップの調味料の会社。もっともこの映画では、家畜の飼料添加物ですが・・・
天才的なうそつき(本人はそう思っていない)に、FBIはもとより司法当局までふりまわされるブラックコメディーです。
本人は9年間服役して、出所し、現在某会社の役員をつとめているそうです。
ちなみに、アメリカでは原作本、ベストセラーになっているとか。タイトル覚えていません。