2011年4月1日金曜日

応用出来ないものか。


消防士が電気の通じた“杖”をひと振りするだけで火災が鎮火する。
そんな魔法のような未来。

現在、消火には水、泡、粉末などが使われている。
だが、アメリカにあるハーバード 大学のホワイトサイズ研究グループは、
“電場”も利用できると提案している。この方法 なら、
水による家財の損傷や消火剤がもたらす環境への脅威を低減できるかもしれない。

最大で高さ50センチの細い炎を噴き出すバーナーに
このワイヤーを何度も近づけてみた ところ、毎回ほぼ一瞬で炎が消えた。
“ハリー・ポッター”の魔法のような威力だが、装置 の安全性は高いという。

炎に含まれる電子、イオン、すす(煤煙)は、いずれも電場に反応する。
実験はこの原理 に基づいており、本質的には電気を使ってバーナーから炎を“押しのけ”ている。
「燃料源から 離れるので、炎は消える」とカデマルティリ氏。

“魔法の杖”の装置が発生する電場の強度は100万ボルト毎メートル。
ハーバード 大学の博士研究員である化学者ルドビコ・カデマルティリ氏は、
「乾燥した空気中で火花を起こすのに必要な強さの電場だ」と話す。

早く応用できないものか。