2007年8月11日土曜日

銀座の恋の物語


「お待たせッ」「いや、僕もたった今着いたところ」「何食べたい?」「えーとね、ほらあそこの後ろのあのへんのあんなとこをまがって抜けてそいでもってちょっと走ったとこに素敵なラーメン屋さんがあるの。そこがいいなぁ」てなわけでその通りにまがって走ってくねって着いたラーメン屋さん。ひっそりしていていい感じ。賑わってないラーメン屋なんて、と思ったら大間違い。静謐な感じのお店に二人。彼女は「まず、ビールね。あ、それから、おしんこ」なんていかにも慣れてる感じ。素敵な彼女のスーツ姿。そして静かなラーメン屋さん。
ギャップが素敵。ユニクロにゃマネできないだろ。(これ難しいか?)
銀座な女性はこうでなくっちゃ。赤い車の横に立ってる女性を見て浮かんで来たつかの間の物語。

失恋レストラン


「アマルフィ」おぅ、なんて素敵な名前なんだろう。世界遺産にも登録された南イタリア、アマルフィ海岸。全長40Kmにも及ぶその海岸を全部歩いてたどりついたのがここ。リストランテ「アマルフィ」

全てを見渡すと君の心が透けてみえるようだよ。こんなにも心を開いて僕は話しているというのに・・・君の心はまるで遠い星をみているようじゃないか。なんていうところまで来てしまったんだ。こんなに中途半端なキモチのままじゃ引き返せない。早くワインを持ってきておくれ。それにしてもさっきから心が渇く。いやカラダが乾いて行く。皮膚が乾いて行く。恋はもっとしっとりならなきゃいけないんじゃないのかい。でもここに来るとみんな乾いてしまうらしい。心までも乾いてしまうらしい。
真ん中の霧がわかるかい。君と僕の心の霧のようにうっすらと吹き付けられているこの霧がわかるかい。

こんなにも精緻なノズルで吹きつけられる美しい霧。さぁもうこれで遊びは終わりにしよう。いったい君はどれだけ食べれば気が済むんだい。もう帰らないとテニスに行けないじゃないか。僕のキモチは焦ってるんだ。早くしないと江の電に乗り遅れてしまいそうだ。
教授。今日はほんとうにご馳走さまでした。このお礼は新橋の焼き鳥屋で如何でしょうか。