2010年3月9日火曜日

船を焼け

伝説によると1500年代にメキシコを征服したコルテスは、メキシコに上陸したとき、
それまで乗ってきた船を焼くよう部下に命じたという。
一切の退路を断つことによって全員に前に進むしかないと決意させるためだったとされる。
Netscapeのファウンダーで、現在はNingのファウンダー
会長のアンドリーセンは旧メディア企業に対して同じアドバイスをしている


「船を焼け」


新聞、雑誌などの印刷メディアについての
アンドリーセンの長年の持論は「印刷版を完全に廃止して」全面的にウェブに乗り換えろというものらしい。
「船を焼かなきゃとダメだ。そうでなければ中途半端になる」と彼は主張しているそうだ。


「旧メディアがもし自分で船を焼かなくても、結局誰か他の連中に船を焼かれることになる」というのだ。


記者がiPadでコンテンツの有料化はどうだと聞くと


「最近登場したウェブ出版の運営者は誰一人、有料化を考えていない。
新しい連中は誰一人、iPadを有料化の道具にしようなどとは1ナノ秒だって考えやしない。
そんなことを考えるのは旧メディアの連中だけだ」




新聞や雑誌の印刷版を閉鎖し、
いわば「船を焼いて前に進む」以外に最大のユーザーが待つウェブという市場には決してたどり着けないだろうとアンドリーセンは主張
「もちろんリスクは大きい。場合によっては何十億ドルという売上や多数の人員がリスクにさらされるだろう。私の考えでは最大で売上と人員の80%が失われるリスクがある。しかし変化は起きている。正気でないように見えるリスクを冒すことが必要な事態なのだ―コルテスのように」


コルテスか。現代版コルテスは何をどう考えて進むめば良いのだろう。

2 件のコメント:

KOH さんのコメント...

う~む。メインマーケットではいらなくなる可能性はあるかも。
でもねえ、アナログもあっていいと思うけど。鶴田浩二の歌思い出しちゃいます。

Unknown さんのコメント...

仕事でもその兆候は大です。
さて、どうやっていけば良いか。